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脳神経外科の看護師は忙しいというイメージはありませんか?
私は新卒で8年間脳神経外科の看護師として働いていますが、他の病棟で働く看護師からよく「いつもバタバタしていて忙しそうだね。」と言われます。
でも、実際は常に忙しいわけではなくゆったりとした時間が流れていることもあります。
今回は脳神経外科の忙しさについてのお話をしたいと思います。
脳神経外科の看護師が忙しい理由

急性期の脳神経外科病棟では手術や検査の件数が多く、術後や検査後の観察に追われます。
ドレーンの種類によっては、ベッドのヘッドアップの角度が決められていたり、2時間ごとに量や色の観察をして医師の指示に基いたドレーン管理を行う必要があります。
少しのミスでも直接命に関わる大事なドレーンなので、扱いには十分な注意が必要で常に緊張感のある状態です。
忙しいときに限って緊急入院や緊急手術があったりもします。
大動脈瘤の破裂など1分1秒を争う病気では、更に緊張感は高まり、状態の変化に注意しながらも手術の準備を進めていかなければなりません。
そんな重症な患者さんがいる中で、病状は比較的落ち着いている認知症や不穏状態が強い患者さんの対応も必要です。
病状が落ち着いているぶん、自由に動ける人が多いので、転倒や点滴の自己抜去などの予防に努めます。
注入食や食事の介助、排泄介助が必要な患者さんも多いです。
毎日がバタバタであっという間に終わります。
でも、忙しい中でも、麻痺のある患者さんが歩けるようになったり、言語障害のある患者さんが徐々に意思疎通を図れるようになったりと、喜びを感じることも多く、やりがいをもって働くことができます。
脳神経外科の看護師が忙しいのはどこでも同じ?

私はずっと急性期病院の脳神経外科の看護師として働いていましたが、その中でも忙しい時期と、比較的落ち着いている時期があります。
冬場は、暖房の効いた暖かい部屋と寒い風呂場での気温差などによる血圧の変動や、脳血管の収縮などにより脳出血の患者さんが増えます。
入院中の患者さん全体の重症度が上がり、病棟も忙しいです。
それに比べて暖かい時期は重症度が下がるので、病棟の忙しさも冬に比べると落ち着いていることが多いです。
また、忙しさは看護師の人数や脳神経外科の医師の人数・オペ件数にもかなり左右されます。
看護師の人数が多いと、その分受け持ちの患者さんが少ないので、患者さんひとりひとりとゆっくり関われたり、退院後の日常生活に関する指導なども丁寧に行なえます。
私のいた病棟は脳神経外科の医師の入れ替わりが激しくて、その医師の得意分野や方針(オペをするのか保存的に治療するのか)によってもずいぶんと忙しさが変わりました。
このように、脳神経外科だから必ず忙しいというわけではありません。
同じ病棟でも看護師や医師によって忙しさは変わるので、病院が違うと更に忙しさもさまざまだと思います。
脳神経外科の看護師は忙しいところが多いから避けるべき?

忙しいところはそのぶん症例が多くて、自分のスキルアップにつながります。
でも、脳神経外科の看護師として働くことを希望している人の中には、忙しいのが苦手な人もいるかと思います。
私も忙しい日が続くと、ひとりひとりの患者さんとゆっくり向き合えていないようなジレンマを感じることがあります。
また子育て中の人では、残業時間が多いと、仕事を続けるのが難しいこともあるかと思います。
忙しくないからといってスキルアップができないということは決してありません。
時間に余裕があるぶん、個別的な看護ができるようカンファレンスを行なったり、退院調整に力を入れてスキルアップを図ったりすることができます。
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執筆者情報
脳神経外科の看護師 求人を探している人、この指とまれ! 編集部
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